当ホームページは、大圓山徳光院護持会にて運営しております。
徳光院は、臨済宗天龍寺派に所属し、夢窓国師の法灯を掲げる寺院です。 一般の方々にも門戸を広げ、座禅や写経も行っています。
社会、政治、経済的に混迷を続ける現在の状況の中、一人一人の自覚と主体的な生き方、信念、正しい行動が求められる時です。誰も皆、夫々の立場で各種問題に直面していると思われるが、長い歴史や豊かな伝統文化の中から人間の本質を学び、鍛練と智慧、熟慮に努め、清浄で正直な心を忘れず行動し生きることが、自他ともに人間の基本として、人間形成に欠かせないと思われます。
是非、当院の提唱参聴の座禅会や写経会に参加されますようお勧めします。
2026年
6月
04日
木
新緑の5月最後の日曜日の5月31日午前10時より、徳光院護持会総会が開催され、昨年度の事業並びに庶務会計報告が行われ、無事総会を終えることができました。
恒例の記念講演は、『生田川の物語』と題して、久しぶりに福厳寺(兵庫区)の総代の瀬川滋氏にご担当いただきました。
瀬川さんは経営や教職を退かれた後も、今なお市民講座など各方面で「ふるさとの歴史講座」など開講され大変活躍されておられます。今回も徳光院の歴史とも関わりの深い生田川を巡るふるさと神戸の歴史や文化など、大変興味深い話題を豊富にお話しいただきました。
講演終了後は、開山・開基並びに令和7年度における会員物故者・各家累代霊位の追悼法要を執り行い、最後は懇親会(斎座)で終了いたしました。
2026年
5月
01日
金
皆様お元気でお過ごしのことと察します。日頃より護持会運営にご支援ご協力を賜り誠に有難うございます。
さて、来る5月31日(日曜日)午前10時より、『令和8年度護持会総会(別途ご案内の通り)』を開催いたします。今年の総会の記念講演は『生田川の物語』と題して四国NECソフトウエア(株)元社長瀬川滋氏にお願することになりました。
ご承知の通り、私共の菩提寺である徳光禅院の麓に流れる生田川は、平安時代の古典文学作品「大和物語」にも登場するなど歴史ある河川ですが、その流れは絶やすことなく現在に至るまで私たちの生活や街の発展に寄り添い広く親しまれてまいりました。
この度、徳光院の歴史とも深く関わるこの生田川を巡る自然や歴史文化などを瀬川講師を通して、改めて広い角度や視点から見て感じて学べるものが多々あろうかと思われます。
瀬川講師はビジネスマンとして永年経済界で活躍され、退職後大成学院大学経営学部教授としても教鞭をとられ教育界ででも活躍され、その幅広い経験からも大変有意義な講話が拝聴できるかと存じます。
何かと御多忙な折り恐縮ですが、万障繰合せのうえ多数の皆様の出席をお待ち致しております。
2026年
3月
22日
日
令和8年度「春彼岸法要」が3月20日(金曜日・春分の日)執り行われました。当日は一昨日の降雨の影響もあってか午前中は肌寒い花冷えが残る朝でしたが、午後からは暖かい晴天に恵まれて塋地や本堂の読経回向には多数の参会者が集われました。
ご存知の通り、お彼岸が年二回開催されますが、一年の豊穣に感謝する秋とは異なり、春は新しい命の再生を象徴する「生命の芽吹き」を祝する時季でもあると云われています。今年も本院の境内には新たな命の息吹きを感じさせるかのように、春を告げる花木が再び咲き乱れました。先陣を切って咲く古風で多彩な「椿」をはじめ、雪白な「ユキヤナギ」や「ハクモクレン」、鮮黄色の輝きの「レンギョウ」や「山茱萸」、優雅で清楚な「馬酔木」等々、この寺院の景観に欠かせない存在となっています。
「ここへ来ると何となく会える気がして気持ちがやすらぐのです」
「これからも生きていくので見守って下さい」など,今日も色々な思いを込めてお参りをされています。
この命の芽吹きを祝す春彼岸の墓参を通して、先祖への感謝の念や故人との絆を再確認することは勿論ですが、人と別れることの大切さ、そして生きることの意味を確かめることによって「自己の生の経験」をより豊かにすることができるように思われます。
最近出会った新書(注)から、短歌二首発見。
・春ごとに 花の盛りはありなめど
あひ見むことは 命なりけり (古今集)
・ある時は ありのすさみに憎かりき
なくてぞ人は 恋しかりけり (源氏釈)
注 岩波新書 日本の古典を読む「老いと死の言葉」 鈴木健一著
2026年
1月
01日
木
謹んで新年の御祝を申し上げ、皆様のご多幸年なる事を、祈念申し上げます。
昨年は、記録的な猛暑でした。米の価格は高騰。秋から冬にかけ特に東日本では熊が出没し世間を騒がせました。
いつも感じさせられますが、我々は自然に対して無力であり、何事も無く生活を送れている事がいかに有難いかに気付かされます。米も熊も「命」であります。植物も動物も大自然の中で与えられたこの「命」を精一杯生きています。その「命」というものに重いも軽いもないのは当然ですが、我々人間も生きていく為に、この「命」を頂かなければなりません。
我々日本人は昔から食事前に「いただきます」とお唱えしているのはこの「命をいただく」ことへの懺悔と感謝の念を込めてきたからです。米を作るために八十八の手間が必要なので米という漢字だという話は有名ですが、いくら農家の方々が一生懸命育ててくれた米も、災害が起れば一瞬にして消滅してしまいます。
この「命」をいただける事は、本当に有難いことなのです。熊の問題も東日本の木の実の大不作と、動物が増えすぎて住処が飽和状態で人里に出没するようになっているとの事ですが、境界を決めているのは人間であって、生き物自体には本来境界はなく、行動するのは自然であると思います。しかし乍ら我々人間が生きていく為にはその動物達の駆除を行わなければならず、先ずこの「命」に対する大きな懺悔の念を持つことが非常に大事なのではないでしょうか。
佛教では生きていくためにルールがあり戒律といいます。一番基本は五戒律であり、その第一が 「不殺生戒(殺すなかれ)」で、命をいただかなければ生きていけない事を感じ感謝し、できるだけ生き物を殺さないようにしていく教えが不殺生戒であります。
しかし、私たち人間は全く生き物を殺さずに生きていく事はできません。「命」をいただかなければ生きていけません。漁業にしても農業にしても生き物を殺さなければ成り立たないし、たとえ菜食主義者であっても植物の命をいただいているのです。
また、生き物を殺すと心が痛むのは、「命」が深いところで一つに結びついており、ご先祖様からつなげて頂いた命であることを認識し、殺生は心の本質に背いているのを感じているということではないでしょうか。「命」に対する感謝の意を表わし、自分という「命」がなぜ今ここで生かされているのかをみつめる事が、より良く生きる為に大切だと思います。
災害だけではなく、世界中で戦争がつづいている今。また物質、情報等々が溢れかえり、心の休まる事のないこの時代。何が真実か、真理とは何かを、しばし心を休め、自分を見つめ、この「命」を認識することをおすすめします。
この『自己を見つめ、心を休める』には坐禅が最適です。
坐禅は、姿勢を調え、呼吸を調え、心を調えていきます。短時間でも良いので坐禅を続けることで、より充実した生活を送る事になるでしょう。
坐禅は決して難しいものではありません。一日一度は坐禅をして、自己を見つめる機会をどうか作ってください。
当院でも、通年坐禅会や写経会を行っています。皆様にもご参加いただき、自分自身を見つめ直し、より良い日々をお送り頂きたいと存じます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
令和8年 元旦 徳光院住職
橋本元勝 合掌
2025年
11月
24日
月
11月23日(日曜日・勤労感謝の日)午前10時より、恒例の弁財天祭が無事執り行われました。
この季節は暦の上では「小雪」にあたり、本格的な冬の来訪はまだ少し先とはいえ、北国では初雪が見られることも珍しくありませんが、南の地方は今や紅葉が見ごろとなっています。
最近の温暖化の影響もあってか、当院の名物の紅葉も遅れがちでしたが、今回は幸いにも天候にも恵まれて、圓山の麓は秋色で染め尽くして美しい晩秋の風景を醸し出し、多くの参拝者を集め大変賑いました。
大祭の最後には、岡山福田会の行者衆による護摩供養が勇壮に行われて祭りは閉じられました。願いを伝える祈祷は勿論のこと、参拝者全員によって、祈願の言葉を記した護摩木や納められた墨筆・筆記具など供物を炎に捧げ、真言を唱えて護摩供が終わりを告げました。
2025年
9月
24日
水
皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日の9月23日(水曜日・秋分の日)恒例の秋彼岸法要が執り行われました。当日は朝から曇り空で小雨も時にみられる鬱陶しい天候でしたので墓参者も例年より少なめでしたが、墓苑ではいつもの和やかな墓参風景が見られました。
墓苑入り口の六地蔵尊から東西に分け二回行う和尚の塋地巡詣を待ち構えるようにして多くの家族ずれで賑いました。その墓参姿には多忙な日常生活から一区切りついたかのような清涼感を感じずにはいられませんでした。墓前に立ち故人の冥福を祈る姿のなかに、終えるとも生きる喜びに満ちた清らかな墓参者の顔付きが垣間見られ、これも伝統行事のお彼岸の素晴らしさではないかと思われるのでした。
どうやら秋も深まり境内には、例年よりすこし遅れ気味ながら、ピンクや白の秋の花「萩」が咲き始めました。満開に近ずくと花の重みで枝が撓み風にそよぐ姿には風情があります。お参りに是非お訪ね下さるようお勧めいたします。
2025年
9月
11日
木
昨9月10日(水曜日)午前11時より、先住恭堂和尚の思実忌(23回忌)法要が執り行われました。
天龍寺塔頭慈済院をはじめ、当山と縁の深い各寺院から十数人の僧侶と雲水が出席し、荘厳な法要となりました。
当山五世恭堂和尚が遷化してはや22年。思えば在世中には、墓地造成をはじめ鐘楼落慶、新隠寮工事、本堂・庫裡・茶室・山門及び弁財天の諸堂の修理改築等々、当山の遺構の殆んどにわたって維持管理の責任を果たされ、戦後の当山の復興に務め貢献をされたことにまことに敬服の至りです。
本日の法要を通して、故人の思い出や真実の姿を振り返る機会となり、また故人に対する感謝と懐かしさが蘇える思いでありました。 合 掌
2025年
8月
07日
木
8月6日(水曜日)午前10時より恒例の盂蘭盆山門大施餓鬼会が厳かに執り行われました。
施餓鬼旗が立ち並ぶ本堂には、連日気温が40℃近い猛暑にも拘わらず多数の参詣者が出席され、今年も無事法要を終えることができました。
同じこの日6日は、広島においても、被爆80年「広島原爆の日」に当たり、未明から平和祈念式典には多くの被爆者や遺族が参列し、祈りに包まれた一日でもありました。
また、本年我々は戦後80年の節目の年を迎えています。毎年「お盆」の際に行うこの施餓鬼供養は、身近な故人にとどまらず、戦没者をはじめ、儚くも震災や水害等でなどで亡くなった全ての人々の慰霊となり、我々の「様々な亡き方々を偲び、ご冥福と感謝の気持ちを示す最善の機会」ともなったものと思われます。
2025年
5月
27日
火
新緑の候、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。平素は何かと護持会発展の為、ご支援を賜り誠にありがとございます。
さて、一昨日25日10時より令和7年度徳光院護持会総会が開かれました。昨年度の庶務報告や恒例の記念行事等の山内動静に続き、永年の懸案だった「稲荷宮修理及び周辺整備工事」完了の報告が行われました。総会終了後は、午前11時より改修により装い新たになった稲荷宮前に、関係者はじめ信者の方々も出席し、修理完成の落慶法要が執り行われました。
この度の稲荷宮の改修は、皆様のご支援の下、遡ること昭和9年3月に稲荷宮が本院に移築されて以降約90年を経て、久しぶりの本格的な改修工事となった次第です。
ご存知のように、稲荷神社は神仏習合思想のもと、古来江戸時代以前から、仏教における十一面観音や聖観音を本地仏とされるとともに、多くの仏教寺院でも祀られてまいりました。
本院の五社稲荷明神の御祭神「宇迦之御魂神(うかのみたま)」は、穀物の神としてだけでなく、農業や商工業の神として厚く信仰され、現在でも五穀豊穣、商売繁盛、家内安全等々の守護神として崇敬されています。
ご来院の節には是非ともお詣り下さるようご案内申し上げます。
2025年
3月
21日
金
昨日の3月20日(木曜日・春分の日)、恒例の春彼岸会法要が執り行われました.
季節の変わり目の春は、南海のあったかい風が日本列島に吹き寄せて、天候の変わりやすい時期ですが、今年の春彼岸法要は晴天に恵まれ、多くの墓参者でにぎわいました。
近年は悪天候での開催が続いていたので、当日の天候がずいぶん心配されましたが、まことに幸運でお参りの皆様にも良き墓参になったことだと思われます。
檀徒の皆様におかれましては、コロナ後もめまぐるし変化多忙な日常生活も致し方ないと思われますが、古くから伝わる仏教の智慧・伝統であるお彼岸を通して、新年度に向けて新たなスタートを切っていただけることと存じます。
春もはや桜の開花時期となりました。気象協会の発表では来週末にも開花となりそうです。桜愛好家であった西行の歌一首。
願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃
ここ布引圓山の桜も見ごたえがあります。この機会に是非お詣り頂けたらと思います。
2025年
1月
01日
水
謹んで新春の御祝を申し上げ、皆様のご多幸年なる事を祈念申し上げます。
昨年は新年早々に能登半島地震に始まり、台風、大雨による大きな災害が続きました。世界に目を向ければ災害と戦争により多くの方々が被災を受けています。今年は我が街神戸も阪神大震災から30年を迎えます。大過なく過ごすことが本当に有難いということを今一度認識し心新たに新年を迎えたいものです。
さて、お釈迦様は出家され苦行通じて真理を探究しましたが、
悟りに至らず菩提樹の下で深い瞑想に入り、究極の真理とされる「悟り」を開かれました。お釈迦様が悟りを開かれた直後に発せられた言葉は、「奇なるかな、奇なるかな、一切衆生悉く皆な如来の智慧徳相を具有す。ただ妄想執着あるがゆえに証得せず」でした。「素晴しいことだ。生きとし生けるものは皆な佛なんだ。ただ妄想執着が邪魔をして人自分の心に取り付かれ、佛から遠ざかり迷い苦しむ」と。みんな佛様なんだと悟られたのです。
当院の宗旨である臨済宗のお経に「白隠禅師座禅和讃」があり、その冒頭に「衆生本来佛なり」とあります。江戸中期に活躍された白隠禅師様も又、生きとし生きるものは全て佛であると説かれました。
では、この佛とは何でしょうか。それは二元対立がない世界、自分と相手を分けない、相手と自分が常に一つになることです。仏教の言葉に『自他不二』があります。自分と相手が一つになる。右手が自分、左手が相手、合わせて一つになる合掌の心です。
昨年大活躍の大リーグLAドジャースの大谷翔平選手は、新チーム参加での不安、更に信用していた仲間に裏切られ心穏やかではない中で活躍され、ホームラン50本と盗塁50個のいわゆる50:50を達成。チームもワールドチャンピオンとなり最高のシーズンを終えられました。
また、フランスではオリンピックが開催され、多くの日本選手がメダルを手にしました。大活躍された選手の皆さんは、まさにこの『自他不二』の心で心技体研ぎ澄まし 、ただひたすらプレーされたことが素晴らしい結果につながったと言えるのではないでしょうか。また、大谷選手は「そこの精神状態を含めて技術と思うので・・・」とコメントされていました。野球に対しトレーニングだけではなく日常においても、ごみを捨う、挨拶をする等生活一つひとつを大切に『自他不二』を実践されたのだと推察します。
我々の日常生活においても、より良く生きるために喜び、悲しみ、苦しみ、痛み等々『一つになる』ことを心掛けることが、より良く生きていくために必要なことだと思うのです。
先ほどの「白隠禅師座禅和讃」にも、『衆生近きを知らずして遠く求むるはかなさよ』とあり、『仏様を遠くに求めるのではなく、自分自身が仏であることを自覚する』ことの大切さを説いておられます。相手の痛みは自分の痛み、相手の喜びは自分の喜び、無心になることによって相手と一つになる、相手の心と一ついなる、家族と一つになる、勉強と一つになる、仕事と一つになる、社会と一つになる、趣味と一つになる・・・等々いらないものを削ぎ落し無心になり、『自他不二』の精神を体現していくことが大事なのではないでしょうか。自分が変わればまわりが変わり、世界が変わり、世の中が変わり、時代が変わって将来も良くなっていくことでしょう。
物質、情報等々が溢れかえっている現代社会には、この『自他不二』の精神が大切です。その為にはお釈迦様も実践された座禅をお勧めします。座禅は決して難しいものではありません。姿勢を調え、呼吸を調え、心を調えていきます。短時間でも良いので座禅を続けることで充実した日々を送ることができるでしょう。
当院でも通年「座禅会」や「写経会」を行っています。是非参加頂きたいと存じます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
令和7年 元旦 徳光院住職
橋本元勝 合掌
2024年
11月
23日
土
11月23日(土曜日・勤労感謝の日)午前10時より恒例の弁財尊天大祭・筆供養が開催されました。
11月に入っても最高気温が25℃を超える夏日が出るほどいつまでも暖かさが続き、なかなか季節が進まないようです。先日も気象庁が、今夏の大雨と猛暑が立て続けで発生した原因が、地球温暖化の可能性ありと報じたようでしたが、その影響が未だに残っているのでしょうか、六甲の穴場・紅葉スポットである圓山の美しい紅葉が観られず真に残念ではありましたが、大祭行事は無事行われ大勢の参詣者で賑わいました。当日は幸いにも好天に恵まれて、今年は珍しく数人ではありましたが、インバウンド観光客とみられる参詣者の姿も見られ、衆僧による祈禱に加え、恒例の岡山・福田海の行者衆による護摩供養が勇壮に行われて大祭を盛り上げてくれました。
2024年
9月
22日
日
2024年
9月
11日
水
夏はまだまだ終わりそうにありません。
皆様如何お過ごしでしょうか。
昨日9月10日(火曜日)恒例の開山忌法要が執り行なわれました。開山忌法要は当院の最も重要な年間行事の一つで、当山開山龍淵禅師を初め歴代各和尚の毎歳忌法要です。前日9日の宿忌に続き、当日10日の毎歳忌は午前10時から開始されました。大中寺(神戸市北区)住職野中大典師により「山岳と仏教」と題した法話に始まり、午前11時から毎歳忌法要が厳粛に執り行われました。
連日気温35度を超える猛暑にもかかわらず、味道会(座禅)や空心会(写経)も含め多数の方々が熱心にお参りをされました。
気象庁の発表によりますと9月も平年より高温の傾向が続く見通しです。この厳しい残暑でつらい思いしているのは人間だけではなく動物も同じで、愛育のペットの犬や猫も前年より多く熱中症になっているようです。くれぐれもお体を大切に過ごされます様お祈り申し上げます。
2024年
8月
06日
火
連日猛暑が続いていますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
土用明けの8月6日(火曜日)午前10時より、恒例の山門大施餓鬼会が開催され、生きとし生けるものの御霊を偲び感謝の念を伝える大切な機会となりました。
早や暦の上では翌7日はもう立秋です。立秋ともなりますと例年ならば暑さも峠を越して朝晩くらいは少しは涼しくなり、ひそかに秋を感じる頃ともなるのですが、いやあ、本当に暑いですね。
今夏の暑さは一際その厳しさを感じずにはいられません。立秋前の「土用の丑の日」も過ぎて、ほっと一息つかれた方も多かったと思われるのですが、安心なさらず、どうかお元気で過ごされます様お祈りいたします。
2024年
3月
21日
木
2024年
1月
01日
月
明けましておめでとうございます。
皆様にとって幸多き年となりますよう心からお祈り申上げます。
昨年を振り返りますと、世界中が「ウイズコロナ」で経済活動が徐々に正常に戻る一方、ロシアによるウクライナ侵攻が終わらないうちに、イスラエルとイスラム主義組織ハマスが衝突し、争いが世界各地で起こる年になりました。
日本に住む私たちは、病気や人の死などの四苦八苦が身近で起こらなければ、一日を何気なく過ごしているのではないでしょうか。ましてや、成人し社会生活を一人で送るようになれば、自分一人の力で生きている錯覚をすることもあるでしょう。しかし平和に日々暮らせていることを我々は再認識すべきだと思うのです。
仏教の基本の教えは、「四恩」という四つの感謝の気持ちです。
父母、衆生、国主、三法(仏・法・僧)に対し報恩感謝することです。先ず父母の恩。文字通り生まれてより長く成長を見守ってくれている両親への感謝。次に衆生の恩。衆生とは生きとし生ける全てを表し、友であり、親戚であり、ご近所であり、クラスメート、会社の仲間です。三つ目に国主の恩。国とは日本国のみならず、職場や学校等の意味を含み、安心して暮らすことができる"国"作りをする天皇陛下、総理大臣、会社社長、校長先生等への恩を意味します。最後に三宝の恩。佛と佛の教えである法と、その教えを奉じる僧の佛・法・僧であり、また正しい宗教のことです。
恩という字は因の心と書きます。今ある『もと』を感謝する『こころ』が恩であり、その恩に感謝して報いる報恩感謝をし、人生を歩むことを最良とするのです。この世の中に父母があって自分が生まれ、みんながいて自分が助けられ、国があって生活ができ、三宝の恩により心穏やかに過ごせます。
お釈迦様は「因果因縁」を説かれました。物事には必ず因(原因)があり、縁があり、そして結果があると。日々善因を積み重ねていくことに努力し、この世に生まれた使命を全うすることが肝要なのです。
使命を果たすこと、それは”なりきる”ことに通じます。例えば、お父さんは「お父さん」になりきる。先生は「先生」になりきる。国主は国民が安全で楽しく暮らせる国家になるようになりきる。坊さんは正しい宗教、仏教を正しく広め、皆さんが心穏やかに過ごせるようになりきる。日々感謝し、それぞれの勤めをきちんと果たすことを心掛けたいものです。
コロナ、戦争、不況、貧困、差別、弾圧と世界中で理不尽なことが起こる中で、我々は四恩を感じ、日々過ごしていかなければならないのです。その為に自己を見つめる機会をどうかつくって下さい。
当院は通年、「座禅会」、「写経会」を行っています。皆様にもご参加いただき、自分を見つめ直し、より良い日々をお送りいただきたいと存じます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
令和6年元旦
徳光院住職
橋本元勝 合掌
2023年
11月
23日
木
11月23日(木曜日・勤労感謝の日)午前10時より、恒例の弁財尊天大祭・筆供養が開催されました。
秋の紅葉が始まるとされる最低気温は、およそ8°Cとされます。長引く残暑の影響の為か、最近は高めの気温が続き、紅葉の見ごろも遅れ気味かと心配されましたが、此処布引の山麓を彩る紅葉の禅寺は、毎年のことながら見事でした。
朝光を浴びて紅葉の森に社殿の祈祷の太鼓の音がこだまするなか、恒例の護摩供(ごまく)が大祭を盛り上げてくれました。
焚き上げる護摩木の煙や炎が、舞い上がり天空に届くことによって、代わりに人々に福が与えられるといわれます。願い事や供養の為の護摩木を焚き上げながら、「オン・ソラソバテイ・ソワカ」と真言を唱え、真っ赤に燃え盛る炎に怒りや愚かさ(煩悩)を託し、焼き尽くしてくれることを願って大祭は終わりました。
なお紅葉の最盛期は今週から来週でしょうか、是非お出かけお詣り下さるよう願っております。
2023年
9月
23日
土
朝夕の外気に少しずつ爽やかさが感じられる季節となりましたが如何お過ごしでしょうか。
令和5年9月23日(日曜日・秋分の日)、今日は彼岸の中日ですが、恒例の秋彼岸法要が営まれました。墓苑には早朝から花を携え家族そろってお墓掃除とお墓詣りで混雑し、多くの墓参者で賑わいました。
言うまでもなく、秋は夏と冬の間の季節。気象庁が用いる一般的な季節の区切りでは9月から11月までですが天文学的な区別では秋分から冬至までだとされます。
古くから秋の七草にも入っている萩は、秋の花として代表的ですが、すでに夏の盛りから咲き始め、秋分には花は満開となります。
多宝塔や参道の狛犬の脇のミヤギノ萩の花もまた、早々と先端の枝をしならせて咲きみだれ,ここ圓山の秋を美しく彩り、本日の秋彼岸法要の開催を盛り上げるかのように演出してくれていました。
彼岸入りによって季節は秋本番となってきたとはいえ、いまだに気温は高く今後炎暑の再来も予測されていますが、暑さ寒さに強いと云われる萩の花の特徴のように、この厳しい残暑に柔軟に対処していただきます様願っております。
2023年
9月
12日
火
コロナ禍でやむなくこの三年間中止してきた当山開山毎歳忌法要でしたが、9月10日(日曜日)午前10時より開催、無事終えることができました。久々の開催のうえに、当日は西日本を中心に大気不安定な天候のため心配されましたが、法要は予想以上の参列者で賑わいました。
今回法要に先立って、『お地蔵さん』と題して地蔵院(神戸市兵庫区)の住職湯浅大忠師により、仏像の一つである地蔵の歴史やその日本人との関りと存在意義など、貴重な法話を拝聴しました。
法話に引き続き、祥福寺をはじめ当山と縁の深い各寺院から多数の僧侶と雲水の出席を得て法要の儀式が始められました。祭壇に向かって、導師である元勝和尚が深々と三拝、丁寧に薬湯・食事・菓子やお茶が供えられ、そして香語が唱えられ、厳粛に法要が執り行なわれました。最後に参列者全員が開山堂にて焼香・礼拝して開山忌法要を終えることとなりました。
慣行となった法要とはいえ、開山忌に行われる僧侶や信者たちが読経や勤行を行う光景はまさしく感動的です。
2023年
8月
09日
水
連日気温は35度を超す猛暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月8月6日(日曜日)午前10時より時鍾と太鼓の音が開始の合図となって、恒例の盂蘭盆山門大施餓鬼会が厳粛に執り行われました。
永らくの間新型コロナウィルス禍の為開催中止を余儀なくされてきた夏の風物詩である七夕祭りや花火大会の開幕が、今夏は各地で見られ、多くの市民や観光客が繰り出し、漸く街には活気が戻りつつあります。
当山の法会においても、連日の猛暑に拘わらず、久しぶりに大勢の参列者で賑わいました。毎年のことながら、このお盆時期に行われる施餓鬼法要は、その儀式を通してご先祖様をはじめ有縁無縁の生命に生かされていることに感謝し、慈悲の心に祈る期間ともなっています。
本堂に設けられた精霊棚に向かって静かに手を合わせ、米と水を供えて全員で読経を致しました。
2023年
5月
29日
月
新緑の五月最後の日曜日である昨日28日午前10時より徳光院護持会総会が開かれました。この三年間コロナ禍で中断された後、久しぶりの総会でしたが、未だに影響が残るのか少数の出席者ではありましたが大変和やかな総会でした。
総会は、昨年度の庶務報告に始まって、今年の記念行事として趣向を変えて、会員に写経を身近に感じていただく為、元勝和尚の指導のもと『筆ペン写経』が行われました。
開け放たれた本堂から初夏の初々しい若葉の緑を見晴らしながら約一時間かけて、徳光院オリジナルの薄墨のなぞりタイプの般若心経を出席者各位は祈願を込めて謹写し納めさせていただきました。
引き続き開山・開基及び会員物故者、会員各家累代の追悼法要をささげて総会は締められた後、斎座(懇親会)に移り京都の精進料理を出席者全員で満喫いたしました。
さて、梅雨入りが間近とはいえ、これからは本格的な夏へ向けた準備の時期です。そして輝く太陽の光をいっぱいに浴びてあらゆる生命がぐんぐん成長して行く季節でもあります。
コロナ禍も一段落した現在,本年度は年中行事である法要はもちろんのこと、定例行事の座禅『味道会』や写経『空心会』も同様、今後とも定例通り開催していますので是非ご出席ご参加頂きます様ご案内申し上げます。
2023年
4月
20日
木
護持会の皆様如何お過ごしでしょうか。
この数年は毛虫の食害で咲きそびれていた藤棚が、元気を取り戻し久しぶりに今年は満開で見られそうです。ご存知の通り藤の花は白色の品種もみられますが、矢張り伝統の紫色の花に勝るものはなさそうです。藤の花には芳香があり満開の際には藤棚の下にほんのりと甘い香りが漂い心を癒してくれます。紫色の花房を下垂れさせた姿は、嫋やかで美しく何とも言えぬ優しさを感じさせてくれます。その優美さから日本古来の花として日本人に愛されて久しく、その関りの深さは平安時代の貴族社会の様子からも窺い知ることができ、日本人の心を魅了し続けてきました。藤は枕草子や源氏物語などの平安文学や和歌、家紋などにもいたるまでとり上げられ、平安時代の最高の憧れの植物でもあったようです。花の見頃は今週末から来週でしょうか、お詣りの節にご関心あれば、内庭ですので庫裡に一声かけられたうえ観覧されますようお願いいたします。
2023年
3月
22日
水
新型コロナウイルスの感染が確認されて3年、政府は今年5月8日には「5類」引き下げに移行されるとはいえ、私達の暮らしにどんな変化や影響があるのかまだまだ心配され、もうそろそろ日常を取り戻したいころです。そんな不安な空気を打ち消すかのように「春の彼岸」と共に花の季節がやって来ました。皆様お元気でしょうか。
昨日3月21日(火曜日・春分の日)恒例の春彼岸会法要が執り行われました。当日は残念ながら降雨となりましたが、墓苑には多くの墓参者で賑わいました。まことに季節だけは正直で、圓山の境内には春雨に促されるように、椿をはじめ雪柳、馬酔木、山茱萸が咲き乱れ、しずくを含んだ美しく可憐な花の姿に癒されました。気温の上昇と共に次々と蕾が膨らみ草木の芽吹くこの春雨は、今を生きぬく私達にまさに恵みの雨であったかのように感じられました。
2023年
1月
01日
日
謹んで新春の御祝を申し上げ、皆様のご多幸年なる事を祈念申し上げます。
昨年は新型コロナ禍が続き、またロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まり、エネルギーの供給や穀物の輸送混乱等により世界的に不安な日々が続きました。
日本では夏頃から行動の制限が緩くなり、久しぶりに家族友人と再会できた方も多かった様子でした。
三年続くコロナ禍で不自由な生活を送る中、ふと徳川家康の言葉を思い出しました。
『人の人生は重い荷物を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。不自由を不自由と思えば不足無し。心にゆるみこらば困窮した時を思い出すべし。』
皆この不自由を苦と感じておられることでしょう。
お釈迦様はこの世は『苦』だと仰せられました。「一切皆苦』だと。
『一切皆苦』は四法印という仏教の最も大事な教えの一つで、お釈迦様はこの『一切皆苦』を具体的に八つにまとめ「四苦八苦」という言葉で表されています。
生病老死の四苦と愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)を合わせて八苦。
我々はこの四苦八苦から避けられません。人生・世の中が自分の思い通りにならないことに悩むことで、お釈迦様はこの一切皆苦の原因は四法印の二番目『諸行無常』と三番目『諸法無我』であると説かれました。
『諸行無常』とは、すべてのものは常に変化し永遠であるもの
は存在しない 。
『諸法無我』とは、すべてのもの事(諸法)は互いに影響し合い、
何一つとして単体で存在するものはない(無我)。実体はない。
各々が諸行無常と諸法無我というこの世の真理を受け入れ、全宇宙やご祖先様から与えられた『今』を精一杯生きていく。『今』苦になりきり一心不乱に生きていく。『今』を抜きにして昨日のことで悩んだり、明日への不安で悩んだりするのではなく、諸行無常、諸法無我を感じて『今』を精一杯生きることにより、また苦(この世)になりきることにより、不自由になりきることで救いがあると説かれているのです。
そして「四法印」の最後の教え『涅槃寂静』という苦しみのない安らかな悟りの境地(涅槃の境地)に到達できると説かれています。
不自由を苦と案じるのか否かは、徳川家康の言葉『不自由を不自由と思えば不自由無し』、つまり不自由になりきればということであり、苦(この世)になりきれば苦無しということではないでしょうか。
『今』を無心で受け入れ、急がず人生を精一杯無心で生きていくことが、この厳しき重い荷物を負う時代をより良く生きていく方法と言えるでしょう。
『今』をゆったりと無心に生きていくために、禅をおすすめしています。坐禅は決して難しいものではありません。姿勢を調え、呼吸を調え、心を調えていきます。短時間でも良いので坐禅を続けることで心穏やかな毎日になることでしょう。
当院では、通年坐禅会や写経会を行っています。
混沌とした現代社会の中でより良い生活を送るために是非ご参加頂きたいと存じます。
今年こそコロナ禍が収まり、戦争が終結することを節に祈ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
令和五年 元旦
徳光院住職
橋本元勝 合掌
2022年
11月
23日
水
今日西日本では、低気圧の接近で広範囲にわたって降雨の一日となってしまいましたが、恒例の『弁財尊天大祭・筆供養』は無事執り行われました。
いつもの賑わいの祭典は、秋の冷たい雨が終日降り続いたため、参拝者は少数で大変残念でしたが、赤・橙・黄色に色づいた紅葉は、思いもかけず下垂れる雨に輝き、鮮やかさ美しさは溢れんばかりに満ちていました。
最後は、雨に煙る光景に包まれ、護摩供の大きく燃え盛る炎と白煙の広がりの中,行者衆の掛け声で「世界平和」と「家内安全」「コロナ退散」を唱和、祈顔して大祭を終えました。
2022年
11月
14日
月
当山鎮守の「弁財尊天大祭・筆供養」が、いよいよ来週11月23日(水曜日・勤労感謝の日)午前10時より開催されます。
ご存知の通り、弁財天は仏教の広まりと共に、その守護神の天部の一つとなる存在です。古くから豊穣の利益がある神様として、或は芸術・学問など多様なご利益が授かれる神様として、広く信仰を集め多くの人々から親しまれてまいりました。
祭典は、お寺では衆僧による祈祷に始まり、参拝者全員で『オン ソラソバテイエイ ソワカ』とご真言を唱えながらのお参りとなっています。また、弁財天を囲繞する十五童子の中に筆硯童子がいることから、毎回弁財尊天大祭と併修して筆供養も営み、筆趣上達・廃筆感謝の祈願をしておりますので、廃筆・筆記具等を焚き上げますのでご持参お納めください。
社殿の脇には、当山とご縁のあった彫刻家山口牧生氏による能勢黒石製の筆塚が建立されており、第一回開催以来祭典には、衆僧による凛々しい諷経に加え、岡山・福田海の行者衆による護摩供養が勇壮に執り行われ、遠近を問わず多くの方が参詣されています。
晩秋の山を形容して「山装う」と云われますが、この時季は紅葉が一番美しい季節です。ここ圓山の樹々は赤々と色ずき、紅葉が織りなす幻想的な風景もまた護摩供養の燃え盛る炎とコラボして圧巻です。
ご家族おそろいでお参り下さるようご案内申し上げます。
2022年
9月
24日
土
暑さも一段落して、朝晩が大分しのぎやすくなってきましたが、如何お過ごしでしょうか。
昨23日(金曜日・秋分の日)恒例の『秋彼岸法会』が執り行われました。
先週から今週にかけ、過去に例がない危険と云われた台風14号が過ぎ去ったのも束の間、引き続き15号が接近し、当日は生憎の降雨となってしまいました。それでも午後2時から行われた本堂の読経回向終了後の墓地巡詣の頃には、幸いに雨上がりとなり、墓苑は多くの参詣者が集い賑わいました。
九月末から十月は、台風が接近、上陸し易い季節ですが、今週末の三連休は、台風と秋雨前線のダブルパンチで台無しとなったうえに、思いがけない降雨被害が各地で見られました。被害地域の皆様は彼岸どころではなかったことでしょう。お見舞い申し上げますとともに、皆様どうか平穏で無事お過ごしなされますようお祈り申し上げます。
臨済宗 天龍寺派 大圓山 徳光院
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