吹く風もはや夏めいて来た。5月25日(日)午前10時より、恒例の護寺会総会が開かれた。昨年度の事業報告と共に開山百年遠諱事業工事の進捗状況も詳しく説明された。
なかんずく、今年完工予定の山門改修では、取り外した屋根瓦に江戸時代中期の「明和」年号の軒瓦が発見されたとのこと。まことそれは時代の空間距離や時間距離からロマンを感じる話題でありました。いずれその多くは軒平瓦として再利用され、再び美しい姿を見せてくれることでしょう。
引続き行われた「開山龍淵禅師と歴代和尚」と題した元勝和尚による記念講演では、当山歴代和尚の逸話や人となりに関して、多くの興味ひかれる話題が披露された。
「三住」と称され、本山天龍寺在職25年間に三度も管長に就いた龍淵禅師のこと。また、開基川﨑正蔵の帰依を受け深い交流となった二世台岳禅師のこと、などなど話題は尽きなかったが、約一時間にわたって話された。
山門改修工事に続き、開山堂の修復工事がやがて始まり、参詣者の皆様にはまだ暫くはご不便やご迷惑をかけますが、どうかご支援とご協力をお願い致します。