昨8月6日(火曜日)午前10時から恒例の施餓鬼会が営まれました。
台風8号が九州宮崎に上陸し、北上縦断、激しい風雨が吹き荒れ、九州各地に被害をもたらしたという朝のニュースで開催を心配しましたが、全く影響なく無事終えることができました。
だが、連日の猛暑日だけは相変わらずで、この日も37度を超える暑さに耐えながら大勢の参詣者で賑わい、全員が本堂南中央に立てられた「三界万霊の塔婆」を前に手を合わせ、先祖追善供養を行いました。
三界万霊の「霊」とは、真に自分の中に脈々と受け継がれた祖先の生命(いのち)を指す言葉であると思います。それゆえ施餓鬼会は己が在り様に深く感謝し、至心をもって供養する機会でもあります。
毎年、山門施餓鬼会が営まれる8月6日は、広島「原爆の日」でもあります。今年も「原爆死没者慰霊式・平和記念式」では、被爆者や遺族らが、犠牲者や今も苦しみを抱えて生きる人々に心を寄せ、平和を祈念して慰霊碑に手を合わせ、平和の鐘が響く中、二度と戦争を起こさせないと祈り誓いました。
今一度この季節に「生命の大切さを感じ考える」機会にしたいものです。